タイタニックが最後に訪れた港町「コーヴ」のおすすめ観光スポット5選

コーヴの町並み

コーク州の南海岸にある小さな港町”コーヴ”、アイルランドに来るなら必ず訪れて欲しい町の1つです。

島国のアイルランドにはたくさんの港町が存在しますが、その中でもコーヴの景色は特に美しく、また多くの歴史を持つことで有名な町でもあります。

●タイタニックが沈没前、最後に立ち寄った場所。

●タイタニック沈没から3年後の1915年、ドイツの潜水艦から魚雷攻撃を受けた客船”ルシタニア号”南アイルランド沖で沈没、1198名の乗客が亡くなり、その犠牲者の多くはコーヴに埋葬された。

●ジャガイモ飢饉時代、アイルランド移民600万人の内、250万人がこの港からアメリカに渡った。

●エリス島経由で初めてアメリカに移民として渡った”アニー・ムーア”が、この港から船に乗り込んだ。

●ヴィクトリア女王がアイルランドに来た最初の町で、その訪問を記念し”コーヴ”から”クイーンズタウン”に改名された。

※イギリスからの独立後、元の”コーヴ”に名前を戻しました。

 

古くからアイルランドで主要の港として使用されてきたコーヴですが、現在でも変わることなく多くの客船や観光客が立ち寄る人気の港町となっています。

 

コーヴへのアクセス

コークの駅

僕がコーヴに訪れた時はアイルランド第2の都市”コーク”に滞在していたので、コーク・ケント・トレイン・ステーション(Cork Kent Train Station)から電車に乗り30分ほどで行くことが出来ました。

ダブリンからだと車で3時間~3時間半、バスも同じぐらいかかるので、なかなかの長旅になります。

 

停泊していた客船

コーヴに停泊している客船

コーヴの駅を出て、最初に目に入ったのがこちらでした。

船の名前は”セレブリティ・イクリプス”、重さ12万2000トンの大きな客船で、コーヴに停泊しているところを(運良く?)見ることができました。

ちなみに当時、世界最大の豪華客船だった”タイタニック”の重さは4万6000トン。

現在の船が昔に比べて、いかに大きいのかがよく分かりますね。

ただ、タイタニックも当時としては世界最大の大きさを誇った豪華客船だったので、到着前にはたくさんの見物人がコーヴの港に押し寄せ、大変な騒ぎだったそうです。

 

コーヴ・ヘリテージ・センター

コーヴ・ヘリテージ・センター

Cobh Heritage Centre

コーヴの駅を出て町の方へ少し歩くと、昔の駅を改装して作られた”コーヴ・ヘリテージ・センター”が見えてきます。

こちらの施設は、アイルランド移民の歴史、タイタニックやルシタニア号に関する展示品などがある博物館で、入場料は大人10ユーロです。

 

アニー・ムーアの記念碑

アニー・ムーアの記念碑

Annie Moore

引用元:「Wikipedia(コーヴ)」

コーヴ・ヘリテージ・センターの外には、アメリカへの移民としてとても有名なアイルランド人の少女”アニー・ムーア”とその幼い兄弟の記念碑があります。

1892年にニューヨークのエリス島に移民局が開設され、そのエリス島経由でアメリカに入国した初の移民が、幼い弟2人を連れてやってきた当時14歳のアニーでした。

1954年にはエニス島の移民局は閉鎖され、現在は博物館として運営されています。

アメリカの移民

アメリカ人の5人に2人はエニス島を通って来た移民の祖先を持つと言われ、現在、4000万人を超えるアイルランド移民の子孫がアメリカで暮しています。

 

※アイルランド移民の歴史については アイルランドからアメリカへ~アイルランド移民の歴史について~ で詳しく書きました。

昔のニューヨーク

アイルランドからアメリカへ~アイルランド移民の歴史について~

2019年3月23日

 

コーヴの町並み

アニーを始め、250万人のアイルランド人が、この海から新天地アメリカに希望を抱き船に乗り込みました。

 

アメリカで待ち受けていたのは厳しい現実

 

新天地アメリカでは、国の独立を勝ち取った有職者たちの社会がすでに出来上がっていたため、遅れてやってきたアイルランド移民たちは差別を受け、多くの移民たちは命懸けの仕事をする以外生きる道がありませんでした。

 

警官、軍人、消防士などはその代表的な職業で、毎年3月17日にニューヨーク(アイルランド及び、その他の国でも開催されています)で行なわれるアイルランドの祭典”セントパトリックデー”のパレードに多くの警官や消防士が参加しているのはそのためです。

 

 

タイタニック・エクスペリエンス

タイタニック・エクスペリエンス・コーヴ

Titanic Experience

タイタニックのミュージアムと言えば、タイタニックが実際に造船された北アイルランドの町”ベルファスト”がとても有名ですが、ここコーヴにもタイタニックに関するユニークな施設があります。

それが、”タイタニック・エクスペリエンス”です。

ベルファストに比べるとコーヴの施設はかなり小さいですが、こちらのミュージアムの特徴はこの港からタイタニックに乗り込んだ123名(ほとんどがアイルランド人)にスポットライトが当てられていることです。

ツアーの流れ

ミュージアムへはツアーに参加をしないと入れないため、入り口の受付で次のツアーの時間を確認、そしてチケットを購入します。

チケットの見た目はまるで乗船券。そこには来場者1人1人に違った名前が割り当てられています。

実は、その名前は実際にタイタニックに乗り込んだ123名のうちの1人の名前なんです。

チケットに書かれた当時の乗客になった気持ちで、タイタニックに乗船する前~船に乗り込むまで、そしてその乗客が泊まっていた船室やベッドを見学していく流れになっています。

 

※ベルファストのタイタニック・ミュージアムについては タイタニック・ベルファストで知るこの町の造船の歴史と関わりある人々 で詳しく書きました。

タイタニック造船中の写真

タイタニック・ベルファストで知るこの町の造船の歴史と関わりある人々

2018年1月20日

 

 

ルシタニア号の慰霊碑

ルシタニア号の慰霊碑

Lusitania Memorial

ルシタニア号の慰霊碑があるのは、タイタニック・エクスペリエンスから道路を挟んで反対側、アイリッシュ・パブやその他のお店が建ち並ぶ”ケースメント・スクエア”です。

イギリスの客船”ルシタニア号”がドイツの潜水艦から魚雷攻撃を受け沈没したのは、第一次世界大戦中の1915年。

戦時中とはいえ、一般人を巻き添えにしたドイツの攻撃は世界中から避難される対象となり、犠牲となった1198名の中には128名のアメリカ人が含まれていたため、アメリカが戦争に参加する大きなキッカケになりました。

 

コーヴの漁師とルシタニア号

事件発生当時、コーヴの地元漁師たちは沈没現場に駆けつけ、まだ生存している乗客を助け出しました。

また、すでに亡くなっている犠牲者たちもコーヴの町へと連れて帰り、その多くはコーヴの町近くの旧教会墓地に埋葬されました。

このことから、ケースメント・スクエアにある慰霊碑には天使と2人の漁師が描かれています。

 

聖コルマン大聖堂

聖コルマン大聖堂

St. Colman’s Cathedral

コーヴの駅を出て、海沿いを歩きながら上を見上げれば、丘に建つ、たくさんの家の先に立派にそびえ立つ大きな大聖堂があります。

1868年に建設が始まり、それから47年の歳月をかけ完成した”聖コルマン大聖堂(別名コーヴ大聖堂)”です。

大聖堂はとても大きく高台に建てられているので、全体像を写真に収めることが出来ませんでした笑

聖コルマン大聖堂

この大聖堂のカリヨン(49個の鐘が並ぶ組み鐘)はアイルランド最大のものになります。

コーヴの町並み

聖堂内はとても広く本当に綺麗でしたが、僕の一番のお気に入りは大聖堂が建つ丘の上から見るコーヴの町並みでした。

タイタニック出航をこの場所から見送った人もいるかも知れませんね。

 

最後に

コーヴの町並み

この日は暑いほどの晴天にも恵まれ、青い空に青い海が広がる最高の環境でコーヴを観光することが出来ました。

これまでたくさんのアイルランド(と北アイルランド)の港町に訪れてきましたが、その中でもコーヴは”良かったランキング上位”です!!

2つの豪華客船の歴史と、美しい景色がある港町”コーヴ”

かなりオススメです!!

 

最後までありがとうございました。

それでは、また!!

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ABOUTこの記事をかいた人

高校を卒業してから、そのまま就職。12年間働いていたが、そんな自分の人生に疑問を覚え、30歳前にして何の計画もないまま会社を辞め、海外に行くことを決意。理想の人生を強烈にもがきながらも追い求めています。そんな僕が、このブログを通して海外の魅力、文化、役に立つ情報など発信したいと思います。