今回訪れたのは、アイルランドの人気観光スポットの1つ”プールナブローン・ドルメン”という巨大な墓がある場所で、別名”巨人のテーブル”と呼ばれていることでも有名です。
僕が泊まっていたキャランのホステルから歩いて1時間15分ぐらいで行くことが出来ました。
巨人のテーブル(Poulnabrone Dolmen)
有名な場所のはずなんですが、意外に人は少なく、墓の方にもすんなり入って行け、あら意外、入場料金もかかりませんでした。
2メートルほどの高さの石が4つ立てられ、その上に平たいの石(1,5トン)が少し斜めになって置かれています。
見た目はテーブルを連想させる作りで、本当に巨人が使っていたものなら、すごくおもしろいんですけどね笑
残念ながらそうではないようです。
墓は5800年~5200年前の約600年間にわたり使用され、おもに上流階級の人々の埋葬や儀式に使われていました。
何度か行われた発掘調査で、墓からは実際に人の骨(16~22人の成人、6人の子供、新生児1人)が見つかり、ほかにも、石の斧、ペンダント、水晶、陶器なども発掘されています。
○場所 プールナブローン・ドルメン(Poulnabrone Dolmen)
バレン高原

巨人のテーブルがある場所を含め、クレア州からゴールウェイ州にかけて広がるバレン高原は、アイルランドでは珍しく緑が圧倒的に少ない地域になっています。
国土の約0,5%がこの地域にあたり、アイルランドでよく見る一面緑色の景色から一転、灰色の景色”不毛の地”が広がります。
巨人のテーブル周辺も、広くはありませんが灰色の景色が広がっていました。
バレン高原の始まりは3億6000万年前の海の中です。おもに石灰岩で出来たその海底は地殻変動によって隆起、氷河期には土が地面を覆っていました。
その後、気候の変動や初期の植民者による森林伐採などにより、長い年月をかけ埋もれていた石灰岩が再び表に露出し、現在のような姿になりました。
巨人のテーブルの近くにある砦

巨人のテーブルから1キロほど離れた場所には、42メートルの円形の砦(リングフォート)があります。
砦の壁の厚さ、高さ共に3メートルほどで、この地域でアホほど取れる(たくさん取れる)石灰岩をいくつも積み重ねて造られています。

こちらには、砦に関するショートフィルムが見られる視聴ルーム、お土産屋さん、カフェなどが併設されていて、個人的な感想ですが、この砦の方が巨人のテーブルよりも大事にされている感がありました(入場料もかかるし)
最後に
今回はアイルランドの有名な観光スポットなだけに少し期待して見に行きましたが、実際に見た巨人のテーブルは大きいわけでもなく、ものすごいバランスで建てられているわけでもなく、残念ながら見た目の派手さはあまりありませんでした。
なので、最初実物を見たときは「あれ、こんなもんなんや…」って感じでした笑
見た目のインパクトはあまり感じませんが、歴史や考古学に興味がある方にはとても貴重な観光スポットだと思います。
僕はどっちかと言うと、地面に広がる石灰岩の景色の方が好きかな笑
最後までありがとうございました。
それでは、また!!
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