アイルランドの音楽について、僕なりに語ってみたいと思います。

ザ・ビートルズ

今回はずっと書きたかったアイルランドの音楽について語ってみたいと思います。

※途中で音楽の話しから脱線したり、僕が興味ある分野に進んでいったりしますが、なんだかんだで音楽の話しに繋がるのでご了承下さい。

 

 

 

アイルランド伝統音楽のリズム

音楽祭の風景

音楽に合わせてダンスを披露(エニスの音楽祭)

僕が初めて本格的なアイルランドの伝統音楽を聞いたのは、エニス(アイルランドでアイリッシュミュージックが盛んな町の1つ)のアイルランド音楽のお祭りを見に行ったときでした。

 

※アイルランド伝統音楽が盛んな町「エニス」で開かれる音楽の祭典については 夏だ!祭りだ!エニスだ!アイルランド伝統音楽のフェスティバル で詳しく書きました。

エニスの祭り

夏だ!祭りだ!エニスだ!アイルランド伝統音楽のフェスティバル

2017年8月24日

 

 

音楽に合わせて大人も子供も踊ったりステップを踏んだり「こんなに人を楽しませる音楽があるんだ…」って、その時は本当に感動しました。

しかしそれもそのはず、彼らの音楽には人々を踊らせるための曲が多くあり、”軽快なリズムに乗せフレーズを繰り返す”という特徴があります。

そのためダンスとの相性は抜群、パブや音楽祭、ストリートでも楽器隊の演奏に合わせてダンスを踊る光景がよく見られます。

ただ、アイルランド伝統音楽といっても、上で紹介したような軽快な音楽から、ハープで静かに演奏する癒やし系の音楽まで、その種類は様々です。

 

アイルランド伝統音楽でおすすめしたい曲

ここではたくさんあるアイルランドの曲の中でも、僕が特に好きな”ジョン・ライアンズ・ポルカ(John Ryan’s Polka)”という曲を紹介したいと思います。

※ジョン・ライアンズ・ポルカは2曲目(1分27秒)からです。

この曲を聴けばアイルランド伝統音楽を知らない人でも、足踏みや手拍子をしたくなる気分が分かると思います。また、アイルランドに1度でも行った事がある方なら、アイリッシュパブや町の風景を思い出すんではないでしょうか。

ビール飲んで酔っ払った状態でこんな曲聴いたらテンションギュイーーーーンって上がりますよホント。

実はこの曲、映画「タイタニック」に出てくるシーンにも使われていた曲なんです。

 

タイタニックとアイルランド

船の乗船券

ちょっと話しがそれてしまいますが、タイタニックとアイルランドには深い繋がりがあります。

実はタイタニックが造られたのは北アイルランドの「ベルファスト」という町で、タイタニックが沈没前、最後に立ち寄った港がアイルランドの「コーヴ」という町にあります。

 

※タイタニックについては タイタニック・ベルファストで知るこの町の造船の歴史と関わりある人々 で詳しく書いています。 

タイタニック造船中の写真

タイタニック・ベルファストで知るこの町の造船の歴史と関わりある人々

2018年1月20日

 

※ベルファストについては ベルファストに来たなら必ず行くべきおすすめ観光スポット16選 で詳しく書いています。

ジョージ・ベスト

ベルファストに来たなら必ず行くべきおすすめ観光スポット16選

2018年1月11日

 

※コーヴについては タイタニックが最後に訪れた港町「コーヴ」のおすすめ観光スポット5選 で詳しく書いています。

コーヴの町並み

タイタニックが最後に訪れた港町「コーヴ」のおすすめ観光スポット5選

2018年3月19日

 

19世紀半ば、アイルランドはイギリスの植民地でした。

そんな厳しい状況のなか、さらにジャガイモの疫病によって起こった食糧難にも見舞われ、アイルランド人達は祖国での貧しい生活を余儀なくされていました。

”このまま国にとどまれば待っているのは餓死”

それを分かっていた彼らの中には、生きるために祖国を捨て、海を渡り、新天地へと向かう人々がたくさんいました。

 

映画「タイタニック」には、新天地アメリカを目指すため、乗船料が最も安い船底の三等船室に乗り込んだアイルランド人達が描かれています。

ちなみに映画内でレオナルド・ディカプリオが演じる主人公(ジャック)はアメリカ人です。

そして先程紹介した「ジョン・ライアンズ・ポルカ」は、映画内でアイルランド移民たちが演奏していた内の一曲で、三等船内のシーンでは彼らがその演奏に合わせ楽しそうに踊る姿が描かれています。

生きる為に祖国を出て乗り込んだ船の中、決していい状況ではないですが、そんな中でも楽器を持ち込み演奏し踊る彼らの姿は、アイルランド人にとって音楽がいかに大切なのかを示してくれているように感じます。

 

アイルランド伝統音楽の楽器

音楽祭の風景

エニスの音楽祭(小さな子供まで踊ってます笑)

アイルランドの伝統音楽で使う楽器は、いつでも持ち運びが出来るようになのか、どれも小振りなものが多いです。

例えばアイリッシュ・ハープ…普通のハープに比べるとその大きさは小さく持ち運びも容易です。

その他の使用楽器を簡単に紹介

アコーディオン、フィドル(バイオリン)、コンサーティーナ(写真の向かって一番左側の女の子が持っている六角形の楽器)、アイリッシュ・バグパイプ(空気を貯めたバッグを脇で挟み音を出す楽器)、バウロン(小さな太鼓のような楽器)、フルート(アイルランドでは木製が一般的)、ギター等々。

※他にもたくさんありますが、今回はこの辺にしておきます。

 

現在アイルランド音楽で使用されている楽器の中には、近年に取り入れられたものもいくつかあります。

しかし、なぜ伝統的な音楽に新しい楽器が加えられるのか…その理由は、”演奏するために必要な音を出せるのであればどんなものでも参加出来る”という伝統音楽とは思えない柔軟なルールがアイルランド音楽にはあるからです。

「伝統音楽」というとお堅く演奏者も限られているイメージがありますが、アイルランド伝統音楽に関しては、ストリートやパブ、音楽祭で見る演奏者の年齢層がかなり幅広く(むしろ若い人の方が多いように見えます)、「伝統」という言葉が合わないほど。

僕的には、みんなが楽しめる”気軽な音楽”という印象を受けました。

そして、そう思うもう1つの理由に、パブでのセッションがあります。

地元の小さなパブに自分達の楽器を持ち込み、2人3人と集まればそこでセッションが始まります。こういった場所でも気軽に楽器を演奏でき、また聴く人がいる、生活と音楽が密接に繋がっているんだなと感じます。

 

アイルランドの有名ミュージシャン

ミュージシャン

U2のフロントマン(ボノ)

ここではアイルランド出身のミュージシャン(伝統音楽の演奏者ではありません)を少しですが、紹介したいと思います。

 

U2(ユーツー)

まずはとっても有名で、写真も使わせてもらったU2。メンバー4人はアイルランドの首都ダブリン出身(正確に言うとメンバーの内2人はイギリス生まれのアイルランド育ち)で、1980年の結成から解散やメンバー脱退を1度もすることなく、現在まで活躍し続けているモンスターバンドです。

 

エンヤ

アイルランドのドネゴール州グウィドー出身の歌手。知らないって方も彼女の曲を聴けば「聴いたことある」って絶対思うはず。ケルト音楽に大きく影響を受けた彼女の音楽は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の主題歌にも起用され、日本でも一時期めちゃめちゃ流行りました。

 

ワンダイレクションのナイン・ホーラン

彼はアイルランドのマリンガー出身で、ワンダイレクションのメンバー4人の内、唯一のアイルランド出身者です。

 

ザ・コアーズ

1990年に結成されたアイルランドのダンドーク出身の4人組フォーク・ロック・バンドで、4人は血の繋がった兄弟です。一時は活動を休止していましたが、2015年より活動を再開し、現在にいたります。

 

アイルランド人の血を引く2世3世

マライア・キャリー

マライア・キャリー

アイルランド出身ではありませんが、アメリカやカナダ、イギリスなどに移民として渡ったアイルランド人の二世や三世には、オアシス、ニルヴァーナ、マライア・キャリーなどの有名なミュージシャンが数多くいます。

また僕の大好きな歌手エド・シーランの父方の祖父母もアイルランド人で、その背景を示すように彼のアルバム「DEVIDE」には「Galway girl」そして「Nancy Mulligan」のようなアイルランド色の濃い楽曲が入っています。

 

※エド・シーランのオススメの曲については Ed Sheeran(エド・シーラン)のおすすめ人気曲17選 で詳しく書きました。

Ed Sheeran(エド・シーラン)のおすすめ人気曲17選

2018年9月28日

 

※ゴールウェイ・ガールのMVに出てくる実際の場所を数日かけ回りました。それについては エド・シーラン(Ed sheeran)が歌うゴールウェイ・ガール(Galway Girl)のMVの場所に行ってみた で詳しく書きました。

ゴールウェイの町

エド・シーラン(Ed sheeran)が歌うゴールウェイ・ガール(Galway Girl)のMVの場所に行ってみた

2017年9月12日

 

 

ザ・ビートルズとアイルランド

ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズ

また誰もが知っているザ・ビートルズも、メンバー4人の内3人(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン)がアイルランド移民の子孫にあたります。

そして、彼ら4人の出身地であるイギリスのリヴァプールはアイルランドから最も近いイギリスの港町で、ジャガイモ飢饉の時代に多くのアイルランド人が移り住んだ町でもあります。

一言メモ

彼らの中にはこの土地で働き、お金を貯め、新たな新天地を求め再び海を渡って行った人もいましたが、この土地で安定した職につけ、ここで生きていくことを決めた人、またはお金を稼ぐことが出来ず、この土地に居座るしか出来なかった人もいて、そんな彼らにイギリス市民は「居残りアイルランド人」と皮肉を込めて呼んでいました。

 

ビートルズのメンバーも自分たちのアイリッシュ・ルーツを強く意識していて、それは当時リリースした楽曲にも大きく影響しています。

特にビートルズ解散後の、ポール・マッカートニーの楽曲「Give Ireland Back to the Irish」やジョン・レノンの楽曲「The Luck of the Irish」にはアイルランドを思う気持ちが強く表現されています。

 

最後に

今回はアイルランドの音楽について僕なりに語ってみましたが、これはほんの一部で、まだまだ奥が深いものだと思います。

特に伝統音楽に関したら入り口部分、いや、そこにすら行ってないかも知れません(ちゃんとアイルランド伝統音楽を勉強している人が見たら怒るかも…)それでもやっぱり書きたかったんで書いちゃいました!!大目に見て下さい。

それから、このブログを書いていて思ったのが、「もしアイルランドから大量の移民が出ていなかったらどうなっていたんだろう」ということ。

それこそ、ビートルズがアイルランドで誕生し、その後、ニルヴァーナ、オアシスなどの有名ミュージシャンが続々現れる…そんな世の中があったかも知れないですね。

ということでまとめてみると、世界の音楽に大きな影響を与えた多くのミュージシャンのルーツにアイルランドがあって、そのルーツを辿れば、音楽を楽しむアイリッシュに行きつき、今でもその思いは途切れずこの地に根付いているってことです。

…うまいこと言えた。

 

※アイルランド移民の歴史については アイルランドからアメリカへ~アイルランド移民の歴史について~ で詳しく書きました。

昔のニューヨーク

アイルランドからアメリカへ~アイルランド移民の歴史について~

2019年3月23日

 

最後までありがとうございました。

それでは、また!!

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ABOUTこの記事をかいた人

高校を卒業してから、そのまま就職。12年間働いていたが、そんな自分の人生に疑問を覚え、30歳前にして何の計画もないまま会社を辞め、海外に行くことを決意。理想の人生を強烈にもがきながらも追い求めています。そんな僕が、このブログを通して海外の魅力、文化、役に立つ情報など発信したいと思います。