ゴールウェイ湾には「アラン諸島」という3つの島々があり、西側から「イニシュモア島」「イニシュマーン島」「イニシィア島」と並んでいます。
それぞれの島には人が住んでいて、現在でも日常的にゲール語が話されている数少ない地域の1つなんです。
そして、アラン諸島は石灰岩だけで構成された島で、迫力ある大きな石灰質の岩盤やバレン高原を思い出させる灰色の大地が広がっています。
また、外からの影響を受けにくかった島々は、アイルランド本島にはない昔ながらの風景が今でも見られることでも人気です。
今回僕は3つの島の中で一番大きく、一番人気の島「イニシュモア島」と一番小さな島「イニシィア島」に行きました。
この記事では一番大きな島の「イニシュモア島」について書いていきます(すいません、名前ややこしいですね)
目次
イニシュモア島への行き方
アラン諸島へはフェリーに乗って行くんですが、出港場所はドゥーリン(Doolin)かロッサヴィール(Rossaveel)が一般的。
僕は今回、ゴールウェイからシャトルバスに乗ってロッサヴィール港まで行き、そこからフェリーで島に向かいました。
チケットはネットで事前購入して、当日の朝、バスの発車前にゴールウェイにあるフェリー会社に行き、ネット予約の際に発行された番号を伝えれば(スクリーンショットを見せれば大丈夫です)チケットがもらえます。
フェリー会社からバス停までは歩いて10分程度かかるので、バスが出発する30分前にはフェリー会社に着いているぐらいがいいと思います。
※フェリー会社の開店時間は9:00でバス発車は9:30です

アラン・アイランド・フェリーズ
●予約は こちらのサイト から(英語)
※お店で直接チケットを購入することも可能ですが、ネットで予約した方が安いです(10%割引)
※日本のツアー会社のサイト(VELTRA)からもチケットを購入出来ますが、直接アラン・アイランド・フェリーズのサイトで購入した方が少しですが安かったです。
イニシュモア島に到着
バスとフェリー合わせて2時間ぐらいで到着しました。
島では自転車を借りようと思っていたので、到着後、さっそく船着き場の近くにあるレンタル屋さんに行きました。

1日自転車を借りて10ユーロ(別途デポジット10ユーロが必要です)で、なかなか良心的な値段です。
僕の経験上こういう観光地は、観光客が他の場所に行けないことをいいことに、どえらい値段で物を売ってたり貸してたりしますが、ここは観光客にとっても優しい島でした笑
他にも小型バスや馬車などの交通手段がありますが、ほとんどの人が自転車で島内を回っていました。
ドン・エンガス(Don Aonghasa)

まず最初に向かったのは、海から100メートルの高さにある半円形の遺跡です。
遺跡の中に入り海側に進んでいくと断崖絶壁が待っています。

モハーの断崖(200メートル)を経験済みの僕ですが、100メートルでも十分高いし迫力がありました。
また、この遺跡は島の高い位置にあるので、ここから見る島の景色も最高でした。
ドン・ドゥカハー(Dun Duchathair)別名ブラック・フォート(The Black Fort)

こちらも石積みの遺跡になります。

気持ち悪いぐらいたくさん石が積まれてます
この遺跡近くの断崖も結構な高さがあり、そこに叩き付けられる波の音は迫力満点。そしてなにより、海からの風が「飛べそうなぐらい」強かったです。

ザ・ワーム・ホール(The Worm Hole)

2017年6月にレッドブル・クリフダイビング(Red Bull Cliff Diving)の開幕戦が行われた場所です。
オリンピック種目に規定される高飛び込みが最高で10mであるのに対して、クリフダイビングは最高で28m近くにまでのぼる。落下時の最高速度は時速約85kmまで達し、入水角度によっては高飛び込みに比べて約10倍の衝撃が加わるという。これを聞くだけで、いかに恐いモノ知らずの人でも度胸一発では到底足を踏み入れることなんてできないと思う。実際に、極限まで身体と精神力を鍛え上げ技を磨いた、世界でほんのひと握りのトップ・アスリートのみが参戦を許される競技である。
めっちゃキレイな長方形のプールですが、人が作ったものではありません、これは自然が作り出したものなんです。
周りには、こんな形のものが全くないのに、ここだけキレイに長方形の穴が開いているんで、自然に出来たとは思えない違和感があり、それがまた神秘的でもありました。
潮が引いている時間帯に行くほうが、穴をハッキリ見ることが出来るのでオススメです。
ちなみにこの海岸までは徒歩でしか来れないので、石灰石だらけの道を20分程度ですが歩いて行かなければなりません。

St Brecan’s Church(Teampall Bhreacain)

8世紀~13世紀ごろに使用されていた教会で、周りは墓地として使われています。
St. Benan’s Church(Teampall Bheanain)

ヨーロッパで最も小さい教会と言われているこの教会は、景色がいい丘の頂上に建てられています。
アランセーター

アラン諸島のお土産なら、やっぱりアランセーター(別名フィッシャーマンセーター)ではないでしょうか。
昔から漁業が盛んだったアラン諸島では、寒さの厳しい海で仕事をする漁師のため、島の女性達が独特の編み目模様(アラン編み)を施したセーターを編んでいました。
現在では観光客に人気のお土産になっているので、島内にはアランセーターを売っているお店がいくつもありました。
最後に
島にはコンビニやカフェ、その他お店もいくつかあり、家もたくさん建てられていたので、しっかりとこの島に根付いた暮らしがあるんだなぁといった印象を受けました。
今回、島での移動は自転車を使い島内の観光スポットはほとんど回れたので、この選択は良かったなと思います。ただ、行く場所によっては長い坂を登らないといけない場面があるので、そこは自分の体力との相談になります。
島には見所がたくさんありましたが、その中でもやっぱり「ザ・ワーム・ホール」を見られたことが一番嬉しかったです!!
※アラン諸島の中で1番小さな島「イニシィア島」については 50年以上前の難破船内を探検できる、アラン諸島のイニシィア島を観光 で詳しく書きました。
最後までありがとうございました。
それでは、また!!
コメントを残す