アラン諸島には3つの島があり、特に人気なのが一番大きな島の「イニシュモア島」です。
ですが、僕は一番小さな島「イニシィア島」の方が好きです!!なぜなら、とっても珍しい難破船があるからです。
※「自然が作り出した四角いプール」があるアラン諸島で1番人気の「イ二シュモア島」については 「自然が作り出した四角いプール」アラン諸島のイ二シュモア島を観光 で詳しく書きました。
目次
イニシィア島への行き方
アラン諸島への行き方については別の記事で書いたので、こちら↓を見てもらえれば大丈夫かと思います。
3つの島へ行く運賃は同じで、シャトルバス、出港場所も同じ。ただ、乗るフェリーは変わります。
フェリーが2台ある時は「どっちだ!?」ってなりますが、乗船時には必ずチケットを見せるので、間違っていれば「向こうの船だよ」とスタッフの方が教えてくれます。
ちなみに1日に2つ3つと島を回ることは出来ません。アイルランド本島から行く事が出来るのは1日1つの島だけです。
イニシィア島に到着

島の面積は約10km²、人口は約300人という小さな小さな島です。移動手段は徒歩で十分、この日は晴天にも恵まれ絶好の観光日よりになりました。

アラン諸島は石灰岩でできた島のため、土がほとんどない土地でした。そのため、昔の人々は作物を作るために石灰岩を砕き、海藻と混ぜ、土を作りました。
土や作物が海から吹く強い風で飛ばされないよう、牧草地や畑の周りには石垣が建てられ、今のような独特な風景ができました。
細かく石垣で区切られた風景はまるで複雑な迷路のようで、何時間でも見ていられる景色でした。
オブライエン城(O’Brien’s Castle)

14世紀にオブライエン家(この地域を治めていた一族)によって建てられたこの城は、島の最も高い場所にあり、この場所からは島の集落やビーチが一望できます。
聖クィヴォン教会(Saint Caomhán Church)

10世紀に建てられたこの教会は、海からの強い風によって飛ばされた砂で覆われ長い間地中に埋もれていましたが、1970年に掘り起こされました。
この教会の周りは墓地として使用されていますが、現在でも周りの地面より下に教会があります。
「教会が地面の下にある」他ではあまり見られない光景です。
イニシィア島の難破船「プレッシー(The Plassey)」

1960年の3月8日、ゴールウェイ湾を航行していた貨物船「プレッシー(The Plassey)」は大型の嵐に襲われて、コントロールを失い、運良くか、イニシィア島の海岸に座礁しました。
一番良かったのは、乗組員11人が全員無事に救助されたこと。
その後、船はそのままの状態で放置され、今では立派な島の観光スポットになっています。

船内に入ることも出来ます。

こういう場所に来たらワクワクが止まりません笑
船の甲板(デッキ)部分にも上がることが出来ました。

ここまで来るのに整備された道や階段などはなく、もろく錆び付いた船内の隙間をくぐりながら上がって来なければならないので結構危険です。
ただ子供達にとっては絶好の遊び場、親に注意されながら、みんな生き生きした顔で上っていました笑

まさか、50年以上前の難破船の上から、島を眺めることが出来るとは思っていませんでした。
感無量です!!
現在は船内に入ることが出来ますが、残念ながら船はどんどんもろくなり崩れていきます。修復などしない限り、入場規制がかかる日もそう遠くはないと思います。
上の写真は1962年に撮影された写真で、白黒ですが現在との違いは歴然です。
今の光景がなくなってしまうのは寂しく感じますね。
最後に
念願だったアイルランドの難破船を見れて本当に嬉しく、子供達に混ざって船内を探検しまくりました笑
アラン諸島では「インシュモア島」と「イニシィア島」の2つの島を観光しましたが、それぞれの島でしか見られない光景があり、どちらも魅力的な島でした。
迫力ある断崖絶壁や大きな遺跡、自然が作り出した四角いプールを見たい方は「インシュモア島」
小さな島ならではの静けさと田舎感、船内を見られる大きな難破船やオブライエン城からのアラン諸島独特の美しい景色を見たい方は「イニシィア島」
僕は廃船や廃墟が大好きなので、なかなか普段目にすることが出来ない大きな難破船がある「イニシィア島」の方が好みでした。
最後までありがとうございました。
それでは、また!!
コメントを残す