リムリックを後にし、ヒッチハイクで次の町”エニス”に向かいました。
始めてアイルランドでヒッチハイクに挑戦した時は、緊張と恥ずかしさで堂々と出来ず「本当に車に乗せてもらう気があるのか?」と思われるような立ち姿だったと思います。
それから何度も挑戦して、自身とテクニックが付き、今では堂々と出来るようになりました(やる前はまだ少し緊張しますが笑)
今回乗せて頂いたのは、仕事のためエニスに行く途中だったアイリッシュのおじさん。
これから仕事をしなければならないのに、わざわざ車を止めてくれて本当にありがたかったです。
ローワン・ツリー・ホステル(Rowan Tree Hostel)

今回泊まったのが、エニス中心地の川沿いにある見た目も素敵な ローワン・ツリー・ホステル(Rowan Tree Hostel) です。
ドミトリー1泊18ユーロ~ですが、時期や曜日によって料金は変動します。
ちなみに僕が泊まった時は23ユーロでした。

大きいホステルだったので、キッチンも安定の広さ。
狭いキッチンだと、ほかの宿泊客と料理する時間が重なった時、かなりやりにくいですからね笑

共用スペースも文句なし。
共用スペースが狭いと、これまたストレス。
グループで来ている宿泊客が狭い共用スペースを占領している時なんか、中に入りにくくて仕方がないです。
あ、狭くてもホステルは好きなんですよ!!
ただグループで来ている人達は、気持ちが大きくなるのか、少しうるさかったり、相部屋をまるで自分達が貸し切った部屋のように使ったりするので(特に都会の町で、特に若い人たち!!)楽しいのは十二分に分かるんですが、もう少し周りに配慮して頂きたいと、おっさんの私は思うのであります。
まぁそういったこともあるので、広い部屋、広いホステルはありがたく、こちらのホステルでは快適に過ごすことが出来ました。

ワオ!!奇跡!!2人も日本人がいた!!

アイルランドの田舎の町で日本人と出会うのは珍しいことだったんですが、このホステルではなんと2人の日本人と出会うことが出来ました。
僕の経験上、アイルランドで出会う日本の人達は恥ずかしいのか、はたまた海外で日本語を話すことが良くないと思っているのか理由は分かりませんが…なぜか同じ日本人に話しかけないんですよね。
ちょっとぐらい話しても良いじゃんって個人的には思うんですが…。
しかし、いざ話しかけてみると、お二人とも結構話し好き!そしてとても立派な方達でした。
大学を休学してヨーロッパ旅行中の男性

最初に出会ったのは、ヨーロッパ旅行中の大学生の青年。
アイルランドがヨーロッパ最初の国で、すでに1週間以上この国に滞在していました。
旅の目的の一つは、「コンテストに応募するための写真を撮ること」だと話してくれました。
あくまで写真は趣味のようですが、ほかにも、”革製品(本革を使ったサイフや小物入れなど)を手作りし販売”、”本格的なイタリアン料理を作る(写真を見せてもらいましたが、ガチでした)”ことなど、趣味の領域を飛び越したスゴイ特技の持ち主でした。
僕は30歳ですが、人に自慢出来るような趣味や特技などは全くなく、彼は自分のことを「オタク気質だから」と言っていましたが、彼の行動力や探究心には驚かされ、尊敬すべきものがありました。
また彼は、同じドミトリーの外国人と仲良くなり、その方から「英語を教えてあげる」と言われていたようで、その晩無料レッスンを受けていました笑
強い意志を持った女性

同じ部屋だったアジア人の女性。
僕が初めてその方を見たとき、彼女はヨーロッパ人の女性と流ちょうな英語で会話をしていました。
僕は海外で1年以上過ごしてきたので、英語が聞き取れないにしろ(聞き取れよ…ははは)、何となくですが国によって違う”英語の訛り”的なものが分かるようになってきました。
ただ、彼女からは日本人特有の英語の訛りが感じなかったので、どこの国の人かな?と思っていたんですが、2人の会話に聞き耳を立てていると、時折「ジャパニーズ」という単語が出てきているのに気付きました。
すべては聞きとれませんでしたが、全体の会話の内容からして、完全に日本人であると確信。
その後、たまたま共用スペースで近くの席にいたその女性に話しかけました。
彼女は24歳ぐらいだったと思います。
高校卒業後、日本で仕事をしていたようですが、会社の雰囲気が好きになれず退職。
その後すぐに、ワーホリ制度を使い海外に行くことを決意。
日本で3ヶ月ほど英語の勉強(特に発音)をしたのち、ワーホリに必要な申請(英語)をすべて自分でし、カナダに行きました。
カナダは日本人にとってワーホリで行ける人気の国。
特にバンクーバーやトロントにはたくさんの日本人が住んでいると聞きます。
しかし、彼女が選んだのは語学学校に行かず、全く日本人がいない田舎でベビーシッターの仕事をすることでした。
彼女いわく、「自分は語学学校で勉強しても意味がない」と思ったそうです。
ベビーシッターの仕事を初めた最初の頃は、机に向かう勉強もしていたようですが、途中でそれを止め、仕事や生活の中で集中して英語を聞くこと話すことに専念したそうです。
その結果が現在の彼女でした。
彼女が英語に触れ出して1年と半年、その期間だけでここまで話せる人を見たのは初めてでした。
環境によってこんなにも差が出るんだなと思い知らされました。
そして、僕には話さなかった努力ももちろんしているとは思いますが、何より「英語を話せるようになりたい」という彼女の意思が本当に強かったんだと思います。
彼女は現在、ひきつづきカナダで仕事をするために就労ビザを申請していて、その申請期間を利用してヨーロッパを旅行していました。
「日本で働くのは嫌」と言っていたので、そのうち彼女がカナダに永住する時がくるかも知れません。
最後に
自分にはないものをたくさん持っている、僕よりも余裕で若い2人の話しは、とても刺激になるものでした。
正直に言うと、この刺激の中には「悔しさ」「嫉妬」「尊敬」「憧れ」など色んな感情が含まれています。
ただ、そういう感情を素直に受け止め、嫉妬や嫉みに埋もれず「俺も負けないように頑張ろう」と切り替える、自分の中での大事な作業です。
2人の活躍を応援しながらも、それに負けないように、自分なりの道を突き進んでいきたいと改めて思いました。
最後までありがとうございました。
それでは、また!!
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