アイルランドの最西端に位置し、数々の観光スポットと美しい自然がある”ディングル半島”の近くには、とっても珍しく有名な小島があります。
それが60年以上前に取り残された孤独の島”ブラスケット島”です。
※ディングル半島、そして半島にある観光スポットについては ディングル半島に来たなら必ず行きたい観光スポット16選 で詳しく書きました。
目次
ブラスケット島とは
ブラスケット島(または諸島)とはディングル半島のさらに西側に位置する6つの島々のことで、その中でも一番大きな島”グレート・ブラスケット島”には、かつて200人ほどの住民が暮らしていました。
しかし1953年、島の人口減少や島を管理する経済的負担のため、アイルランド政府は島の住民達を本土に避難させる決断を下しました。
そのため、住民が暮らしていた痕跡を残しながら島は無人となり、現在ではその手つかずの住居や美しい自然を見るため、多くの人々が観光目的でこの島を訪れるようになりました。
ブラスケット島への行き方
ブラスケット島へは、ディングル半島からフェリーに乗って行くのが一般的ですが、フェリーは”ディングル中心地の港”と”ダンキン船着き場”の2カ所から出ています。
僕はディングル中心地の港から島に行きましたが、ディングル中心地にはツアー会社がいくつかあり、会社や内容によって料金はバラバラです。
釣りのツアー、カヤックツアー、島には上陸せずにブラスケット諸島の周りをクルージングするツアーなどがあります。
僕はとにかく自分の足で島を散策したかったので、ブラスケット島に上陸後、自由に島内を散策出来るツアー(ツアー会社)を選びました。
町にあるおすすめのツアー会社

会社名は”Dingle Bay Charters”で、ツアーの種類は7つほどあり、僕が選んだのは”Blasket Ferres”というツアーです。
他にも町にあるツアー会社回りましたが、僕が見る限りではこの会社が一番安かったです。
僕が選んだツアーの内容は…
ディングルの港から出航し、同乗しているガイドさんが途中に見える遺跡や景色を解説しながら島に向かいます。
島到着後、島での滞在時間は1時間半程度、帰りはイルカの”ファンギー”を見れるイルカウォッチング付きです。
※イルカのファンジーについては ディングルの町のおすすめ観光スポット5選と格安ホステル3選 で詳しく書きました。
※ネット予約が可能です、詳しくは 公式サイト でご確認下さい。
ダンキン船着き場からブラスケット島に行く場合

ダンキン船着き場付近には、ブラスケット島行きのチケットを購入できる小屋が一軒だけ立っていて、ここからブラスケット島に行くと、大人30ユーロです。

ダンキン船着き場の料金表
間違いなくダンキンから行く方がお得で、料金表を見る限り島の滞在時間もディングルより長いです。
ただ、ディングルの町からダンキン船着き場までが遠いので、自転車、バス、もしくは車が必要になります。
●自転車ならダンキン船着き場まで1時間半、向かう途中の景色もいいのでオススメです(晴れていればですが…)
●バスは Bus Eireann(275A) がディングル中心地からダンキン村まで出ていますが、それでも20分ぐらいは歩かないといけません。
●車は問題ないですね、船着き場には駐車場もちゃんとありました。
●場所 Dunquin -Blasket Island Ferries
※詳しくは 公式サイト でご確認下さい。
※ディングルの自転車のレンタルについては ディングルの町のおすすめ観光スポット5選と格安ホステル3選 で詳しく書きました。
※ダンキン船着き場については ディングル半島に来たなら必ず行きたい観光スポット16選 で詳しく書きました。
島に向かいます
ツアー会社の目の前の海からフェリーに乗って出発。ガイドさんの解説を聞きながら島へと向かいます。
天気が悪かったり、海が荒れている日は島への上陸が出来ないようですが、この日の天候は大丈夫でした。
大きなフェリーではブラスケット島の船着き場まで行けないので、島の近くまで来たらライフジャケットを着てゴムボートに乗り換えます。

ゴムボートに乗り換え中
島に到着

ゴムボートに乗り、ブラスケット島の小さな船着き場に到着。
ちなみにゴムボートは小さいものなので、乗客を3~4回に分けて島まで送ります。
島の集落

到着しました。
ここが60年以上前まで、人々が暮らしていた島です。


無人となった島の住居のほとんどは朽ち果て、ボロボロの状態でしたが、まだ屋根や窓が残っていて人が住んでいた痕跡が残っている家も数件ありました。


窓越しのため少しぼやけています
幽霊とか悪い事件が起きたとかそんな類の場所ではないんですが、人がいなくなった家は少し気味悪く、寂しい雰囲気がありました。
手つかずの自然

集落以外にあるのは自然のみ、車もなければ道路もありません。
そして、どこを見渡しても空と海が広がっています。

かつての島の住民達も、晴れた日には僕たちと同じように島内を散歩していたんでしょうか…
この小さな島に人が暮らしていた…本当に不思議な感じです。
イルカウォッチング

うわさのイルカ”ファンギー”を見られるイルカウォッチング。
他の船と一緒に指笛などを鳴らしファンギーを呼び出します。
残念ながら写真は撮れませんでしたが、何度か顔を出してくれました。本当にサービス精神旺盛なイルカです笑
最後までありがとうございました。
それでは、また!!
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